Archive for 4月, 2010

『鳩山のバカ、アホ、ノータリン』(その5)



「鳩山のバカ、アホ、ノータリン」(その5)の対象は、鳩山が支那訪問時に提案した東アジア共同体構想です。
広島県在住の私のネットフレンド、中山善照氏は、私と同じ年です。ネットの世界では無名でも見識の広い人たちが沢山おられますが、中山氏はまちがいなくその筆頭に属する人です。彼の歴史、宗教などに関する造詣の深さは、学者以上と言っても過言ではありません。以下の文章は、「中山善照メールマガジン」からの転載です。
         
お気軽・軽薄! ハトカフェ亭主の思いつき
        ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
        ┃   鳩山首相の東アジア共同体構想   ┃
         ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
        ★ハトヤマ君への初歩的レクチャー★
        
        何事もお気軽・軽薄な鳩山由紀夫クン
        友愛精神でアジア共同体をつくるんだって。
        身のほど知らずの空想家
        世間知らずのお坊ちゃん
        トラスト ミー?
        いいえ、信じたら日本が漂流します
        さて、ニッポンの宰相に贈る
        初歩的な歴史と常識のレクチャーです。
        みなさま、ユキオ君になりかわってご笑読を。  


        ────────────────────────
        ■EU(ヨーロッパ連合)は「ローマ帝国の復活」
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        東アジア共同体だって?
        ハトヤマ君、ナニ考えてるんだ、キミは。
        そんなものできっこない。つくっちゃいけないね。
        ヨーロッパでやったからアジアでもと言うんだろ?
        そりゃ、いかにも安易。ま、キミらしいお気軽な思いつき
        だが、ハトカフェをつくるようなわけにはいかないよ。

        歴史があるんだよ。
       「ローマは一日にしてならず」と言うだろ。
        ヨーロッパ連合もしかり。
        EU(ヨーロッパ連合)はマクロな歴史眼で見ると「ロー
        マ帝国の復活」と言っていい。で、この比喩、キミのお気軽
        なオツムでわかるかな?

        どうもキミは上っ面だけ見えて、物事の本質が見えないオ
        ツムをしてるようだけど、ヨーロッパ連合の「本質」が見え
        る者には「ヨーロッパのようにアジアでも…」というお気軽
        な発想には到底なれないね。
        少しかみ砕いて説明してあげようか。
        ルネサンスというのは知ってるね?
        日本では文芸復興と訳されているけど、もともとは、ただ
        の「再生」「復活」「復古」のことだ。

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        ■ヨーロッパ連合は歴史をモデルにした
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        ルネサンス(14世紀~16世紀)は再生、すなわち「ギリシ
        ャ・ローマ時代を再発見し、当時の物の見方や精神に還れ」
        という文芸潮流だった。これによって新たな芸術・学問・知
        識が発達した。

        日本の歴史にもある。
        王政復古だ。そう、明治維新だけど、幕府を倒して「歴史
        的な天皇親政に還れ」という思想・政治運動だった。
        言ってることわかる?
        ルネサンスにも明治維新にも、歴史のモデルがあったとい
        うことを言ってるんだよ。同じように、ヨーロッパ連合にも
        歴史のモデルがあった。それが「ローマ帝国」なのだ。

        キミのオツムは、高速道路無料化にしても、温暖化ガス2
        5%削減にしても、普天間基地移設にしても、全部上っ面の
        思いつきで動いているようだね。だから「ヨーロッパのよう
        にアジアでも…」というお気軽な発想になるのよ。

        余談を一つ。
        池の岸辺に一匹のネコが獲物を狙っていた。
        夏のことで、池面を水草がカーペットのように覆っていて、
        岸辺から離れたハスの葉に白鷺が羽を休めていた。見ている
        と、ネコは背をかがめ腰を振って、その鳥目がけてダッシュ
        した。
        どうなったと思う?ご想像通り。愚かなネコのあわてぶり、
        これ実際にあったことだが、大笑いだった。
        こんなのいるねえ、人間にも。
        表面だけ見て、深みが見えない。
        そういうオツムの働きでは物事の「本質」は理解できない
        から、ヨーロッパ連合の背後にローマ帝国という歴史モデル
        が隠れていることには気がつかんだろうなあ。

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        ■ハプスブルグ家の「家憲」はヨーロッパの統合
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        まず、歴史から教えてあげよう。
        欧州連合のもとになった「汎ヨーロッパ運動」は誰が主導
        してきたと思う?オーストリア・ハンガリー帝国の皇太子の
        オットー・フォン・ハプスブルグ大公(1912~※1 )だ。
        ( 以下※1~4は文末に注釈あり)

        このハプスブルグ大公を中心に、戦後、アデナウワー、シ
        ュトラウス、ド・ゴールなどヨーロッパの有力政治家が集ま
        った。 
        そしてもう一人、重要人物がいた。
        実際の中心的役割を担ったのが、ハプスブルグ家の元家臣
        のリヒャルト・クーデンホーフ=カレルギー伯爵(1892~1
        972 ※2)だった。
        カレルギー伯爵は汎ヨーロッパ運動を推進し「友愛精神」
        を唱えたことで知られている。このことならキミ、聞いて知
        ってるよね。

        ところで、ハプスブルグ家には家憲があった。
        それが、「ヨーロッパの統合」だったのよ。
        大公曰く「700年の間、調和の精神、共存の精神でやっ
        てきたから、ハプスブルグ家は続いてきた」
        こういった哲学と歴史を背負ったリーダーたちの「汎ヨー
        ロッパ運動」がもとになって欧州会議が発足し、EC(ヨー
        ロッパ経済共同体)ができ、通貨統合された現在 のEU(
        ヨーロッパ連合)に至ったんだよ。

        ハプスブルグ家は、今も神聖ローマ帝国( ※3 )の
        正統継承者とされている。ヨーロッパにはそんな、キミが知らな
        い歴史の重みがあるのさ。
ハトヤマ君。EC、EUを歴史という縦軸で見れば、それ
は「ローマ帝国の復活」ってこと。わかったかね。

ハトヤマ君。アジアのどこにハプスブルグ大公がいる?
カレルギー伯爵がいる?
ヨーロッパでやったからアジアでも……これがいかに安易
な、そして身のほど知らずの提案かわかったかね。
物事はカッコイイ抽象概念を唱えるだけでは成就しないの
だよ。キミはもう中学生じゃないんだから、それくらいのこ
とわからなきゃ。

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■「友愛」をパクッた鳩山のジイさん
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キミのジイさん(鳩山一郎 ※4 )はカレルギー伯爵が唱
えた「友愛」というキャッチフレーズがひどく気に入り、パ
クっちゃった。ま、カッコイイ言葉の収集だね。「あ、これ
いい!メモしとこう」っていうやつ。ジイさん、それを何か 
の本に書きつけた。
そして、なんと、孫のキミはジイさんの収集帳をめくって、
「友愛」なるラベルをみつけて大はしゃぎ!思い立って友愛
塾っていう塾までつくったというね。
で、その友愛精神で東アジア共同体をつくるのだそうだな。
あのな、ヨーロッパ共同体ができたのは、いままで話した
ような歴史があったからなのだよ。
オットー・フォン・ハプスブルグ大公がいたから、リヒャ
ルト・クーデンホーフ=カレルギー伯爵がいたからなのだよ。
友愛っていうキャッチフレーズでできたんじゃない。

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 ■ローマ帝国の遺産 共通の世界観
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もっと根本をいうと、ローマ帝国があったからなのだよ。
ヨーロッパには共通の世界観、価値観、文化がある。キリ
スト教という共通の宗教がある。ラテン語という共通文化語
をもつ。これらはローマ帝国の遺産だ。 

話ちょっと変わるけど、西ヨーロッパ各国の人間は、かつ
てローマ帝国の範疇にあったことを自慢するらしいね。
司馬遼太郎のエッセイのなかに、ドイツの小さな町を訪ね
る話がある。その町に古代ローマ軍の駐屯地があったという。
それを町の人が自慢げに紹介したという話なのだが、どう思
う?

これで、ローマ帝国がいかなる文明圏であったか、キミで
も少しはわかるかな。フランスなどは自分たちがローマ帝国
の正統継承者だと自惚れているほどだ。
くりかえすが、ヨーロッパには共通の世界観、そしてロー
マ帝国という共通の歴史がある。共通の宗教がある。だから
ヨーロッパ経済共同体が、そして通貨統合をした連合体とし
てのヨーロッパ連合が、やっとこさでもできたってわけ。

そんなもの、アジアのどこにある?
チャイナの覇権主義や共産主義をアジアの共通価値観にで
もする気かね?

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 ■地形が歴史をつくる
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アジアに共通の文化、宗教はないと言っていいね。共有す
る歴史もない。それどころか、美徳や倫理にもおとる隣国が
ある。これは地形がそうさせたんだよ。アジアの地形をよく見て
ごらん。そしてヨーロッパとくらべてごらん。

大事なこと教えてあげよう。
それは、地形が歴史をつくるってことだ。
アジアは海に隔てられ、ジャングルや険しい山に遮られ、
砂漠で分離している。これは地図をみれば一目瞭然。だから
方々に異なる文明・文化が生まれた。

ヨーロッパはひどく大雑把な言い方だけど、一枚の平野の
ようなもんだ。山が少ない。ヨーロッパの歴史はそんな地形
がつくった。ローマ帝国の威光は端々までとどいた。
それは、古代ローマ帝国、東西ローマ帝国、そして神聖ロ
ーマ帝国まで続いている。つまり、ヨーロッパはローマ帝国
という文明で一つに結ばれていた。ヨーロッパはローマ帝国
時代には統合された1つの国だった。
その記憶が「ヨーロッパ共同体」を目覚めさせたのだよ。

地形が歴史をつくる。
吉田松陰はこう教えた。
「事を興さんと欲さばまず地理を見よ」とね。
アジア共同体をつくろうたって、おっとどっこい、そいつ
は地形が卸さない。
ハトヤマ君、事を興すのなら、まずは地図をじっくり見て、
アジアとヨーロッパの地形の違いと歴史をよくお勉強してか
らにしなさい。

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■ヨーロッパの言語も民族も全部親戚
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それと、キミは知っているかどうか。
ヨーロッパの言語はすべて「インド・ヨーロッパ語」とい
う親戚どうしの言葉なのだよ。(1、2の例外を除く)

ちょっと乱暴な言い方をすれば、英語も、ドイツ語も、フ
ランス語も、デンマーク語も、スエーデン語もすべてお互い
方言のようなものだ。日本で例えれば、大阪弁と東北弁の違
いのようなものだと言えばわかるかな?

ハトヤマ君、アジアにどんな親戚言語がある?
ないね。日本語は文法的にウラル・アルタイ語につながっ
ているだけで、シナ語などとはまったく別系統の言葉だ。
民族も同じことで、ゲルマンといえば、おそらくキミはド
イツ人のことだと思ってるだろうが、違うね。イギリス人も、
フランス人もスペイン人も、オランダ人も、大きくはみんな
ゲルマンの一族なのだよ。みんな親戚なの。知ってた?
ECやEUは共通の宗教、倫理観、価値観、また、根本を
同じくする言語と民族あって成立した。アジアではこんなこ
と、できっこない。

─────────────
 ■学問のあるバカの発想
─────────────
アジア共同体、やっちゃいけない。
強欲なチャイナにむしられるだけよ。
強引なコリアにひっかきまわされるだけよ。

ところで、ハトヤマ君。
知識は豊富だが、物事の本質や深みが理解できない人を世
間では「学問のあるバカ」と言う。大阪弁ではセンセと言う
ね。キミはアメリカに遊学し、スタンフォード大学の大学院ま
で行ったそうだが、ホントかね?
いや失礼。外国人参政権だの、夫婦別姓だの、アジア共同
体だの、日本列島は日本人だけのものじゃないだの、日本は
もっと開国しなきゃならんだの、じつにつまらんことばかり
言うので、オツムの中身を疑っているのでね。

もっとも遊学したからと言って、偉くなるわけじゃない。
教えてあげよう。「ロバが旅をしたからといってウマにな
って帰ってくるわけじゃない」というスペインの諺がある。

えっ、ボクはハトでロバじゃない?
なるほど。ハトには2種類あって英語では区別している。
美しい白鳩はダヴといい、そうじゃない土鳩はピジョンと
言うらしい。土鳩が旅をしたからといって白鳩になって帰っ
て来るわけないよ、な。
___________________________

 ●注釈

(※1) オットー・フォン・ハプスブルク大公
オーストリア=ハンガリー帝国(1918年に帝政廃止)
の皇太子で、ハプスブルグ家の現当主。政治家。 
オーストリア=ハンガリー帝国の正統後継者。
ナチ、ファシズム、共産主義と戦い、汎ヨーロッパ
運動を進めてきた。
1957年に創設された「汎ヨーロッパ連盟」の副議長、
73年から2004年まで議長を務めた。
また、1989年、多数の東ドイツ市民がハンガリー・
オーストリア国境を越えて西ドイツに亡命する「汎
ヨーロッパ・ピクニック」を立案・実行した。

ハプスブルグ家は古代ラテン人の有力貴族であるユ
リウス一門(カエサル家)の末裔を自称し、オース
トリア大公国、スペイン王国、ナポリ王国、トスカ
ーナ大公国、ボヘミア王国、ハンガリー王国、オー
ストリア=ハンガリー帝国などの大公・国王・皇帝
を代々出した。

(※2) リヒャルト・クーデンホーフ=カレルギー伯爵
元ハプスブルグ家の家臣の家系。父は明治初期、公
使として来日。日本びいきで、青山光子という日本
婦人と結婚、次男としてカレルギーが生まれた。
だから、リヒャルト・ニコラウス・栄次郎・クーデ
ンホーフ=カレルギーが正式な名前。
カレルギー伯爵は日本語がぺらぺらだった。また、
その弟はウイーンの日本大使館に勤務していて、日
本人音楽家の留学を大いに助けた。

(※3)神聖ローマ帝国
中世に現在のドイツ、オーストリア、チェコ、イタ
リア北部を中心に存在していた政体。
帝国というよりは実質的に大小の国家連合体であっ
た期間が長く、この中から後のオーストリア帝国や
プロイセン王国などドイツ諸国家が成長していった。


(※4)鳩山一郎(1883年~1959年)
大正4年に衆議院議員に当選。1954~1956年
に首相を務めた。カレルギー伯爵の「友愛」に傾倒。
   ●統帥権干犯問題と鳩山一郎
   ─────────────
1930年の帝国議会衆議院本会議で、野党の政友会総裁
の犬養毅と鳩山一郎は、ロンドン海軍軍縮条約は「軍
令部の反対意見を無視した条約調印は統帥権の干犯で
ある」と政府を攻撃した。これによってその後の軍部
の政治干渉を招いた。
政争・党利党略のため、「統帥権干犯」などとヘリク
ツをこね、国の方向を誤らせた罪は大きい。何が友愛
か。孫が鳩山由紀夫である。

————————————————–

nakayama 中山善照
zens-planning575@kce.biglobe.ne.jp







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『鳩山のバカ、アホ、ノータリン』(その4)



私は自分のブログに『鳩山のバカ、アホ、ノータリン』のタイトルの下に(その1)では温暖化ガス削減率(2009/9/27)、(その2)では国連、核廃絶会議での鳩山演説(2009/10/2)、(その3)では鳩山の東京オリンピック招致演説(2009/10/10)を書いてきました。今回(その4)として取り上げた「子ども手当法」と「高校授業料無償化法」は、先月末衆参両院を通過した。この両法は、「鳩山のバカ、アホ、ノータリン」呼ばわりを何度しても呼びたりないくらいの悪法です。その詳細を見てみましょう。

1.「子ども手当て法」
今年の6月から所得制限なしで子ども一人あたり1万3千円が支給されます。これは民主党の選挙公約の半額です。来年から公約どおり子ども一人あたり所得制限なしで2万6千円支給される予定です。2万6千円を支給するとおよそ5兆円の予算が必要だと言われています。防衛庁の予算が4兆円ですから膨大な予算。財源をどこから求めるか深刻な問題です。なにしろ日本の国家財政は火の車、国債の増額、国債の増額のくりかえしの自転車操業。それでも今までは、国債の増額とはいえ、国債の発行額は、国が得る税収額より少なかった。しかし今回初めて新規の国債発行額、44兆円は、国の税収の37兆円を上回ってしまった。これは戦後初めての現象です。多くの識者から国家財政の破綻が警告されています。この子ども手当法で私達が驚愕するのは、これほどまでに日本の国家財政が追い詰められているにもかかわらず、子ども手当てが外国人の子どもにも支払われ、しかも日本人と同じ金額が支払われることです。

子ども手当てが外国人の子どもに支払われるケースは、次の二つです。
(1)親と一緒に日本国内で生活する子ども。
(2)日本国内で生活する親が母国に残してきた子供。

鳩山政権は、日本人としての常識を全く疑います。「鳩山のバカ、アホ、ノータリン」全く狂っているとしか言いようがありません。いいですか、アジア諸国の人たちにすれば、子ども一人で年間(満額)31万2千円は、大変な高額です。例えば、現在中国農村部の年収は、一人当たり平均6万7千円です。そこえ中国人の親が日本に暮らしているだけで中国に残してきた子供に子ども手当てが入るのです。今年6月から半額の1万3千円だと年間15万6千円、来年から2万6千円の支給になると年間で31万2千円。子供二人だとその倍です。3人なら3倍です。親が日本に住んでいるだけでなにもしなくても大金がはいり一挙に金持ちになってしまうのだ。しかも子供であることの証明書の統一基準が決まっていません。証明書の統一基準を決めたところで中国のことです、証明書はいくらでも偽造されます。日本の子ども手当てをもらうために養子縁組が続々誕生してくるでしょう。なにしろこの子ども手当法は、実子である必要はなく、養子でも良いのだ。イスラム教国のように一夫多妻制度の国では、母国に何人もの子供を残して親が日本に住めば、まさに大金がころがりこんできます。エジプト出身のタレントで一児の母、フィフィさんは、エジプトで1万3千円は、家族を充分に養える額だと言っています。それが来年には月2万6千円になるのだ。当然、子供の数の水増し請求も起こりえます。

3月27日号の「週間現代」では、三重県松坂市の中山光茂市長は、こう語っています。
「現行の児童手当でも不正受給の問題を抱えています。いま母国に子供がいると届けている外国人は市内に115世帯ほどありますが、それが本当かどうか確認する術は地方自治体には全くない。つまり出稼ぎの外国人労働者が虚偽の申請をしたらボロ儲けというような制度設計になっているのが実情です」
私に言わせれば、日本政府がどんなに厳しい書類上の条件をつけても、必ず偽造されます。また書類偽造のブローカーがはびこる可能性もあります。なぜなら子ども手当ては、外国人にとって非常な大金だからです。

驚くのは在住外国人が母国に残した子供だけではありません。日本人の子供であるにもかかわらず子ども手当てがもらえないケースがあるのです。次の二つです。
(1)親と一緒に海外で生活する子供
(2)親が海外赴任中で日本国内の全寮制の学校で生活する子供

皆さん、これを読んで驚くどころか怒りを感じませんか。外国人が日本に住んでいるだけで、母国に残してきた子供に子ども手当てが支給され、親と一緒に海外に住んでいる日本人の子供には、子ども手当てが支給されないのです。また親が海外勤務だから子供を日本に残して日本国内の全寮制の学校で生活させると子ども手当てがもらえないのです。なぜこういうことが起こりえるのか。それは民主党政権最大の欠陥、国家意識の欠如です。そのため日本国籍というものに全く重要視しないどころか軽視もはなはだしいのだ。日本国籍を重視すれば、海外で親と一緒に暮らす日本人の子供には、子ども手当てを与え、日本に住む外国人が、母国に残した子どもなどには手当ては支給されるはずがありません。皆さんそう思いませんか。

ところで日本に住んでいる外国人の子供たちは、全部で何人ぐらいいるのでしょうか。平成17年の国税調査によると15歳未満の外国人人口は約14万6千人。それ以後4年間で外国人登録者が約10%増加しているから、単純計算すれば子供手当ての対象となる国内在住の外国人児童は16万人程度と考えられます。このすべてが申請したとなると今年度で約250億円が、平成23年度はその2倍の約5百億円という巨額の子ども手当てが支給されるという計算になる。

一方、日本在住の外国人が母国に残した子供が合計何人ぐらいいるのか全く推測すらできないのだ。日本在住の外国人の子供より多いことも考えられます。もし日本在住の外国人の子供の数と親が母国にのこしてきた子供の数がほぼ同じぐらいなら平成23年度には約1千億円も支払われるのだ。仮に母国の残してきた子どもの数が、日本在住の外国人の子どもより少なくても、それに「高校授業料無償化法」で支払われる金額をプラスすると、間違いなく1千億円以上の巨額なお金が外国人の子供に支払われることになります。こんなたわけた大判振る舞いをする外国政府が世界のどこに存在するかいうのだ。防衛予算は8年連続の減額です。外国人の子どもに手当てを払うより、それを止めてその額を防衛予算にまわした方がよっぽど日本国家のためになるのではないのですか。「鳩山のバカ、アホ、ノータリン」は、国益優先などという考えが微塵もないのだ。

法律を作成する時には、その法律が悪用されないようにいろいろな方策を考えてから施行されるのが常識です。それでも悪用されるのが法律というものです。それが「子ども手当法」は、最初から悪用されるのが分かっていて試行されるのだ。実に恐ろしい法律です。なぜ鳩山政権は子ども手当ての法制化を急いだか。今年の7月に参議院選挙があります。そのためは、遅くとも6月に支給されることが望ましいからだ。まさに「巨額選挙買政策」と言っていいでしょう。また日本のマスコミが「子ども手当法」の法制化の早期実現に事実上手を貸したのも同然です。ネットの世界では、この子ども手当て法案の馬鹿馬鹿しさ、恐ろしさを早々と伝えられましたが、マスコミは全然伝えていません。多くの日本人は、子ども手当てというから日本人の子供だけがもらえると思っているのだ。

我が女房は、パソコンを触りません。だから日本人の子供だけが子ども手当てを貰えると思っていたのだ。私が女房をパソコンの前に座らせ子ども手当ての内容を読ませました。彼女が発した最初の言葉、「そんな馬鹿な」。子ども手当ての内容を、初めて知った日本人なら誰も、「そんな馬鹿な」と発言するのが常識です。日本のマスコミは、もうダメです。民主主義国家のマスコミの最大の特徴は、政権に対する批判報道です。マスコミは、いくら自分の支持政党でも、国益が害する政策と判断したら批判的報道するのがマスコミの役目なのです。現在の鳩山政権を批判的に報道するのは、チャンネル桜と産経新聞ぐらいのものです。この産経新聞でさえ、子供手当て法の欠陥を報道し始めたのは、衆議院で論議されるころになってからです。ネットの情報よりはるかに遅かった。従ってネットに普段接していない多くの日本人は、この「子ども手当法が」両院を通過してもいまだに詳細を知らないのだ。我が女房の友人、知人たちは、子ども手当を貰う年代ではないから、子ども手当の実態などほとんど知りません。私の次女は、離婚家庭で母子家庭、それでも子ども手当ては、日本人だけだと思っていたのだ。

2. 「高校授業料無償化法」
公立高校の授業料を無償にして、家庭の教育費負担を軽減するのが目的でその総額費用は、4千億円という巨額費用が必要と見込まれています。私学に通う高校生には公立高校とほぼ同額の年間12万円を「就学支度金」として支給する。年収が250万円から350万円の世帯には約18万円、250万円未満の世帯には約24万円が支給されます。支給対象は、子ども手当法と同じで、日本国内に住む日本人高校生だけでなく外国人高校生にも支給されます。日本に所在する外国人学校については、本国が日本の高校と同等であると認めているか、国際的な評価機関で認定を受けているかどうか、いずれかを満たせば日本在住の外国人高校生に支給されます。ところが、海外の学校に通う日本人高校生は、対象外で支払われません。要するに前にも触れましたが鳩山政権は、日本国籍など全く重視していないのだ。

日本に所在する外国人学校で問題になっているのが北朝鮮の拉致問題がからむ朝鮮学校です。北朝鮮とは国交もないし、国民の多くは、朝鮮学校は対象外にすべきという意見が圧倒的に多い。鳩山首相も当初は朝鮮学校支給に慎重な姿勢を示していましたが、現在では支給対象として認めたい意向です。その結論は8月ごろと予想されています。7月の参議院選前に朝鮮学校を支給対象に決めてしまうと世間から不評を買い選挙に影響が出るとみているからです。

この「子ども手当法」や「高校授業料無償化法」の内容を知ると、思い出すのは鳩山が語った、「日本列島は日本人だけの所有物じゃない」というこの有名なたわ言だ。私はブログで、鳩山のこの言葉は彼の失言でもなんでもありません。確信犯であり彼の信念でもあるのだと書きました。その証拠として1999年の6月に朝日新聞社が出版していた雑誌「論座」(現在廃刊)に書かれている彼の主張をとりあげました。その主張をもう一度とりあげます。鳩山はこのように書いています。じっくり読んでもらいたい。

「私も職業上、空から日本の国土を眺め下ろす機会が多い。そのようなとき、ふと日本は誰の者か考えることがある。何気なく私たちは、日本は日本人の所有物だと考えている気がするし、その暗黙の了解のもとに各種政策が遂行されているように思われてならない。
しかし思いあがりもはなはだしいというべきだろう。日本には現在135万人の外国人が住んでいる。日本の人口の1%強である。内訳は、韓国・朝鮮人が約半数の68万人、中国人が増えて22万人、ブラジル人も四年間で3倍近く16万人、以下フィリピン人、米国人、ペルー人と続く。
まず、他の国々に比べて外国人の比率がかなり低いこと自体が大いに問題がある。これは外国人にとって、日本は住みにくい国であることを物語っている」

どうですか鳩山の主張は。「日本は日本人の所有物と考えるのは、思いあがりもはなはだしい」などと私たち国民の常識を足げにしているのだ。要するに鳩山には、もともと国家意識もなければ日本人意識など何もないのだ。それを証明するのが、「子供手当て法」であり「高校授業料無償化法」であり、外国人参政権付与等の法制化です。

鳩山は、自分の母親から毎月1、500万円も与えられ、それも6年間に渡って毎月与えられ続けていたことを全く知らなかったということで通しています。考えてみれば現実離れしたまるで御伽噺に出て来るような生活を送ってきたのだ。鳩山は、一般庶民の汗や涙、喜びや悲しみを字面では理解できても、体で理解できないまま育ってしまったのだ。得てしてこういう育ち方をした人間は、乙女チックな「絵に書いたもち」のような理想主義や夢想主義を振り回すものだ。鳩山が振り回すもの、それが「友愛」です。それでも年を取れば、段々現実的になり乙女チックな理想主義など消えていくものなのです。ところがこの鳩山は、もう60歳にもなるというのにいまだに「友愛」を振り回し、国際社会までに持ちこむのだ。彼の発言にはブレも多く時には幼稚ささえ感じるのは当然です。なにしろ鳩山は首相になって初めて人生の勉強をしているからです。首相の人生勉強のため、我々国民はだしに利用されているだけのだ。日本国民にとってこれほど悲劇的なことはない。

「鳩山のバカ、アホ、ノータリン」と言ってきたが、一言では言えば、鳩山は「バカ」なのだ。乙女チックな理想主義や夢想主義から一つも進歩していないのだ。バカな人間には、面白いことに一つの共通した特徴がある。それは自分がバカな人間だとわかっているやつは一人もいないことです。こういうバカな人間に対して日本語には実に適切な表現がある。それは「バカは死ななきゃ治らない」。鳩山よ、死ななくていい、一日も早く首相を辞めてくれ。それがただ一つ日本のためになることなのだ。








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