Archive for 4月, 2013

翻訳余話(1)



市丸利之助海軍少将
私の大作「大東亜戦争は、アメリカが悪い」は、英文翻訳が完成し、現在印刷会社で作業中です。費用節約のため英文印刷が初めてという印刷会社に発注、校正チェックは予想どおり、いま大変な思いをしています。翻訳中には印象にのこる話がいくつかありますので翻訳余話としてブログ記事にとりあげることにしました。本日はその第一回目として市丸利之助海軍少将の話です。硫黄島の戦いと言えば、日本陸軍の栗林忠道中将の名前はあまりにも有名で現在でも多くの日本人が知っています。しかし同じ硫黄島の戦いでも海軍の市丸利之助少将の名前は、あまり知られていません。硫黄島での戦い終了後、市丸海軍少将の名前は、アメリカ人の間で広まった。なぜか。市丸少将は、激戦中に「ルーズベルトニ与フル書」とう日英両文の手紙を書いていたからです。市丸の部下、村上治重通信参謀がその手紙を腹に巻いて出撃した。この手紙が戦後アメリカ軍に発見された。最近、アメリカ人から日本人になって有名になった日本文学研究者、ドナルド・キーン氏は、戦争中は日本兵捕虜や日本兵死者の懐から手紙などを没収し、英文に翻訳していたのです。市丸少将の手紙を発見したのは彼ではありません。市丸海軍少将の書いた日英両文の手紙は、現在アメリカのアナポリス海軍兵学校記念館に丁重に保管されている。市丸の和文の手紙にはこう書いてあります。

日本海軍、市丸海軍少将、書ヲ「フランクリン ルーズベルト」君ニ致ス。

我今、我ガ戦ヒヲ終ルニ当リ、一言貴下ニ告グル所アラントス。
日本ガ「ペルリー」提督ノ下田入港ヲ機トシ、広ク世界ト国交ヲ結ブニ至リシヨリ約百年、此ノ間、日本ハ国歩難ヲ極メ、自ラ慾セザルニ拘ラズ、日清、日露、第一次欧州大戦、満州事変、支那事変ヲ経テ、不幸貴国ト干戈ヲ交フルニ至レリ。之ヲ以テ日本ヲ目スルニ、或ハ好戦国民ヲ以テシ、或ハ黄禍ヲ以テ讒誣シ、或ハ以テ軍閥ノ専断トナス。思ハザルノ甚キモノト言ハザルベカラズ。

貴下ハ真珠湾ノ不意打ヲ以テ、対日戦争唯一宣伝資料トナスト雖モ、日本ヲシテ其ノ自滅ヨリ免ルルタメ、此ノ挙ニ出ヅル外ナキ窮境ニ迄追ヒ詰メタル諸種ノ情勢ハ、貴下ノ最モヨク熟知シアル所ト思考ス。
畏クモ日本天皇ハ、皇祖皇宗建国ノ大詔ニ明ナル如ク、養正(正義)、重暉(明智)、積慶(仁慈)ヲ三綱トスル、八紘一宇ノ文字ニヨリ表現セラルル皇謨ニ基キ、地球上ノアラユル人類ハ其ノ分ニ従ヒ、其ノ郷土ニ於テ、ソノ生ヲ享有セシメ、以テ恒久的世界平和ノ確立ヲ唯一念願トセラルルニ外ナラズ。
之、曾テハ「四方の海 皆はらからと思ふ世に など波風の立ちさわぐらむ」ナル明治天皇ノ御製(日露戦争中御製)ハ、貴下ノ叔父「テオドル・ルーズベルト」閣下ノ感嘆ヲ惹キタル所ニシテ、貴下モ亦、熟知ノ事実ナルベシ。
我等日本人ハ各階級アリ。各種ノ職業ニ従事スト雖モ、畢竟其ノ職業ヲ通ジ、コノ皇謨、即チ天業ヲ翼賛セントスルニ外ナラズ。我等軍人亦、干戈ヲ以テ、天業恢弘ヲ奉承スルニ外ナラズ。
我等今、物量ヲ恃メル貴下空軍ノ爆撃及艦砲射撃ノ下、外形的ニハ退嬰ノ己ムナキニ至レルモ、精神的ニハ弥豊富ニシテ、心地益明朗ヲ覚エ、歓喜ヲ禁ズル能ハザルモノアリ。之、天業翼賛ノ信念ニ燃ユル日本臣民ノ共通ノ心理ナルモ、貴下及「チャーチル」君等ノ理解ニ苦ム所ナラン。 今茲ニ、卿等ノ精神的貧弱ヲ憐ミ、以下一言以テ少ク誨ユル所アラントス。
卿等ノナス所ヲ以テ見レバ、白人殊ニ「アングロ・サクソン」ヲ以テ世界ノ利益ヲ壟断セントシ、有色人種ヲ以テ、其ノ野望ノ前ニ奴隷化セントスルニ外ナラズ。之ガ為、奸策ヲ以テ有色人種ヲ瞞着シ、所謂悪意ノ善政ヲ以テ、彼等ヲ喪心無力化セシメントス。
近世ニ至リ、日本ガ卿等ノ野望ニ抗シ、有色人種、殊ニ東洋民族ヲシテ、卿等ノ束縛ヨリ解放セント試ミルヤ、卿等ハ毫モ日本ノ真意ヲ理解セント努ムルコトナク、只管卿等ノ為ノ有害ナル存在トナシ、曾テノ友邦ヲ目スルニ仇敵野蛮人ヲ以テシ、公々然トシテ日本人種ノ絶滅ヲ呼号スルニ至ル。之、豈神意ニ叶フモノナランヤ。

大東亜戦争ニ依リ、所謂大東亜共栄圏ノ成ルヤ、所在各民族ハ、我ガ善政ヲ謳歌シ、卿等ガ今之ヲ破壊スルコトナクンバ、全世界ニ亘ル恒久的平和ノ招来、決シテ遠キニ非ズ。卿等ハ既ニ充分ナル繁栄ニモ満足スルコトナク、数百年来ノ卿等ノ搾取ヨリ免レントスル是等憐ムベキ人類ノ希望ノ芽ヲ何ガ故ニ嫩葉ニ於テ摘ミ取ラントスルヤ。
只東洋ノ物ヲ東洋ニ帰スニ過ギザルニ非ズヤ。卿等何スレゾ斯クノ如ク貪慾ニシテ且ツ狭量ナル。大東亜共栄圏ノ存在ハ、毫モ卿等ノ存在ヲ脅威セズ。却ッテ、世界平和ノ一翼トシテ、世界人類ノ安寧幸福ヲ保障スルモノニシテ、日本天皇ノ真意全ク此ノ外ニ出ヅルナキヲ理解スルノ雅量アランコトヲ希望シテ止マザルモノナリ。
飜ッテ欧州ノ事情ヲ観察スルモ、又相互無理解ニ基ク人類闘争ノ如何ニ悲惨ナルカヲ痛嘆セザルヲ得ズ。今「ヒットラー」総統ノ行動ノ是非ヲ云為スルヲ慎ムモ、彼ノ第二次欧州大戦開戦ノ原因ガ第一次大戦終結ニ際シ、ソノ開戦ノ責任ノ一切ヲ敗戦国独逸ニ帰シ、ソノ正当ナル存在ヲ極度ニ圧迫セントシタル卿等先輩ノ処置ニ対スル反撥ニ外ナラザリシヲ観過セザルヲ要ス。

卿等ノ善戦ニヨリ、克ク「ヒットラー」総統ヲタオスルヲ得ルトスルモ、如何ニシテ「スターリン」ヲ首領トスル「ソビエットロシヤ」ト協調セントスルヤ。凡ソ世界ヲ以テ強者ノ独専トナサントセバ、永久ニ闘争ヲ繰リ返シ、遂ニ世界人類ニ安寧幸福ノ日ナカラン。
卿等今、世界制覇ノ野望一応将ニ成ラントス。卿等ノ得意思フベシ。然レドモ、君ガ先輩「ウイルソン」大統領ハ、其ノ得意ノ絶頂ニ於テ失脚セリ。
願クバ本職言外ノ意ヲ汲ンデ其ノ轍ヲ踏ム勿レ。
市丸海軍少将

英文翻訳者としてこの日本文をどのような英文にするのか、力量がしめされる場面でしょう。私は、ネットでもこの英文版は手にはいらないだろうと思っていました。ところがある日友人から電話がありネットで英文版が出ていると連絡がありました。「ルーズベルトニ与フル書」をクリックすると日本文版と英文版が出てくるではないですか。出典は平川祐弘著「米国大統領への手紙」(新潮社)1996年の出版です。私はこの本を読んだからこそ参考文献としてとりあげたのですが、和文の手紙と一緒に英文が出ていたのを忘れていたのです。なにしろ17年前に読んだのですから忘れたのもむりはない。その英文は以下の通りです。

A Note to Roosevelt
Rear Admiral R. Ichimaru of the Japanese Navy sends this note to Roosevelt.
I have one word to give you upon the termination of this battle.
Approximately a century has elapsed since Nippon, after Commodore Perry‘s entry to Shimoda, became widely affiliated with the countries of the world. During this period of intercourse Nippon has met with many national crises as well as the undesired Sino-Japanese War, Russo-Japanese War, the World War, the Manchurian Incident, and the China Incident. Nippon is now, unfortunately, in a state of open conflict with your country.

Judging Nippon from just this side of the screen you may slander our nation as a yellow peril, or a blood thirsty nation or maybe a protoplasm of military clique.
Though you may use the surprise attack on Pearl Harbour as your primary material for propaganda, I believe you, of all persons, know best that you left Nippon no other method in order to save herself from self-destruction.
His Imperial Highness, as clearly shown in the “Rescript of the Founder of the Empire” “Yosei” (Justice), “Choki” (Sagacity) and “Sekkei” (Benevolence), contained in the above three fold doctrine, rules in the realization of “Hakko-ichiu” (the universe under His Sacred Rule) in His Gracious mind. The realization of which means the habitation of their respective fatherlands under their own customs and traditions, thus insuring the everlasting peace of the world.

Emperor Meiji’s “The four seas of the world that are united in brotherhood will know no high waves nor wind” (composed during the Russo-Japanese War) won the appraisal of your uncle, Theodore Roosevelt as you yourself know.
We, the Nippon-jin, though may follow all lines of trade, it is through our each walk of life that we support the Imperial doctrine.
We, the soldiers of the Imperial Fighting Force take up arms to further the above stated “doctrine”.
Though we, at the time, are externally taken by your air raids and shelling backed by your material superiority, spiritually we are burning with delight and enjoying the peace of mind.
This peacefulness of mind, the common universal stigma of the Nippon-jin, burning with fervour in the upholding of the Imperial Doctrine may be impossible for you and Churchill to understand.
I hereupon pitying your spiritual feebleness pen a word or two.
Judging from your actions, white races especially you Anglo-Saxons at the sacrifice of the coloured races are monopolizing the fruits of the world.
In order to attain this end, countless machinations were used to cajole the yellow races, and to finally deprive them of any strength.
Nippon in retaliation to your imperialism tried to free the oriental nations from your punitive bonds, only to be faced by your dogged opposition. You now consider your once friendly Nippon a harmful existence to your luscious plan, a bunch of barbarians that must be exterminated.

The completion of this Greater East Asia War will bring about the birth of the East Asia Co-Prosperity Area, this in turn will in the near future result in the everlasting peace of the world, if, of course, is not hampered upon by your unending imperialism.
Why is it that you, an already flourishing nation, nip in bud the movement for the freedom of the suppressed nations of the East.
It is no other than to return to the East that which belongs to the East.
It is beyond our contemplation when we try to understand your stinted narrowness.
The existence of the East Asia Co-Prosperity sphere does not in anyway encroach upon your safety as a nation, on the contrary, will sit as a pillar of world peace ensuring the happiness of the world. His Imperial Majesty’s true aim is no other than the attainment of this everlasting peace.
Studying the condition of the never ending racial struggle resulting from mutual misunderstanding of the European countries, it is not difficult to feel the need of the everlasting universal peace.
Present Hitler’s crusade of “His Fatherland” is brought about by no other than the stupidity of holding only Germany, the loser of the World War, solely responsible for the 1914-1918 calamity and the deprivation of Germany’s re-establishment.
It is beyond my imagination of how you can slander Hitler’s program and at the same time cooperate with Stalin’s “Soviet Russia” which has as its principle aim the “socialization” of the World at large.
If only the brute force decides the ruler of the world, fighting will everlastingly be repeated, and never will the world know peace nor happiness.
Upon the attainment of your barbaric world monopoly never forget to retain in your mind the failure of your predecessor President Wilson at his heights.
-Rear Admiral Ichimaru

なかなかの名翻訳ではないでしょうか。現在の日本人は、この種の和文の手紙より、英文手紙の方が理解しやすいのではないでしょうか。誰がこの英文を書いたのでしょうか。市丸少将の部下、三上弘文兵曹です。三上兵曹の両親は広島出身のハワイ移民、彼自身はハワイ生まれ。両親は息子を日本の教育を受けさせようと中学に入ると、故郷の広島に送り広島の中学校で学ばせた。三上はハワイに帰国する前に真珠湾攻撃があり、日米開戦、帰国できずそのまま日本軍に入隊したのだった。なおルーズベルトは、日米戦中に病死のため、市丸少将の手紙は読んでいません、もし読んだとしたら、何と言っただろうか。またトルーマン大統領は、読んだのだろうか。私は知りません。どなたか知っている人がいたら教えてください。

最後に市丸少将の手紙で留意してもらいたことがあります。彼は大東亜戦争と欧州戦線を同一視していないこと、別の戦争と解釈していたことです。これは私の戦争史観と全く同じです。戦勝国だから第二次大戦などと呼んでいますが、大東亜戦争は、異民族、すなわち人種戦争ですが、欧州戦線は、白人同士の内輪もめです。市丸少将は、ヒトラーを倒して、どうやってスターリンと協調していくのかと戦後の予言さえしています。









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「つくる会」の本を出版決意



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去年、私は自分のブログで「新しい歴史教科書をつくる会」、通称「つくる会」の本を書くと宣言しました。さっそく書き上げ、原稿を出版社(A)に提出した。出版社から原稿がまるで「つくる会」の広報誌みたいだと言われました。そこで原稿を書き直し再度(A)出版社に提出した。その結果を数ヶ月待たされた。やっと出た結果は、(A)出版社は、出版する本が6千冊から8千冊ぐらい売れそうもない本は、出版しないことが社の規定になってしまったと断られてしまった。私みたいな自称定年サラリーマン作家は、売れる見込みがないといわれるとどうしても弱い。そこで同じ原稿を(B)出版社に持ち込みました。(B)社の結論は早かった。「昔はつくる会も人気があったが、いまはあまり話題にもならないし、人気が昔ほどではない。本を出版してもあまり売れないでしょう。」と言うのです。それでも、もし私が出版費用の一部を負担してくれれば出版してもいいという返事でした。出版費用の負担額を聞くと、なんとからやれそうなのです。

実は、今年の1月12日に、私のブログに「ついに英文翻訳完成」という記事を出しました。そのブログに書いていますように、私とは縁もゆかりもない鎌倉在住の渡辺氏が、私の大作、「大東亜戦争は、アメリカが悪い」の英文翻訳に参加し、出版費用の半分を持ってくださるという宝くじに当たるような幸運があったのです。その浮いた半分の費用で「つくる会」の本を出版することにしたのです。それではなぜ自分のお金を使ってまでも「つくる会」の本を出版しようとしたのか。私は「つくる会」の一会員として日本の保守陣営に対する激しい義憤を感じるからです。例えば、

1.「つくる会」を乗っ取ろうとした主人公、八木秀次氏を筆頭に6人の学者、先生たちは、「つくる会」に何をしたのか。産経新聞と産経新聞記者、渡辺浩氏は、「つくる会」に対してどういう記事を書いてきたのか、宮崎正治氏は、「つくる会」の事務局長だった。彼は日本会議会員、その日本会議の大幹部、椛島有三氏や小田村四郎氏と宮崎氏の三人は、「つくる会」に何をしたのか。
八木秀次会長、種子島経会長や小林正会長は、なにをしたのか。「つくる会」の教科書を出版していた扶桑社は、なぜ「つくる会」の教科書出版を辞めたのか。あるいは新規の出版社、育鵬社は「つくる会」に何をしたのか。この事は、古い会員の一部は知っていても、私を含む多くの正会員は、あまり知らないか、ほとんど知らないのです。この時「つくる会」を去っていった会員たちのほとんどが、詳細も知らず、内部分裂とか内紛などと言って去っていったのです。会員でない人たちには、「つくる会」が内紛を起こしているらしいというような状勢だったのです。しかしこの一大騒動も、「つくる会」の一大使命である素晴らしい歴史教科書や公民教科書をつくり、それらを日本中の中学校で学ばせるという目的を理解した会員、中でも特に東京支部を中心とした首都圏支部の会員たちの奮闘のおかげで、私利私欲にかられた不埒な学者、先生たちを追い出す形になり、「つくる会」と教科書の独自性を死守したのです。もし独自性を保てなかったら「つくる会」は「中国社会科学院日本研究所」と協力関係となる恐れが十二分にあったのです。

2.二年前の教科書採択戦時、「つくる会」は、育鵬社の歴史教科書が「つくる会」の歴史教科書の盗作をしていたのを知っていた。しかし実情では、どの程度の盗作があるのかわからないので、採択戦後にていねいに調査した結果、育鵬社は、「つくる会」の教科書の47ヵ所を盗作していたことがわかった。そこで「つくる会」は育鵬社側に手紙を書き、話し会い解決の場を求めました。しかし育鵬社からは、ほとんどなにも回答らしい回答はありません。現在、中学生が育鵬社の盗作教科書を学んでいるにもかかわらず、メディアは一切報じません。有名な保守知識人も誰一人一切語ろうともしません。それどころか左翼が得するだけでなにも得にもならないことになぜ熱を上げるのかと「つくる会」を非難する保守の人々も沢山います。

そこで「つくる会」は、直接自ら編纂して「歴史教科書盗作事件の真実」というタイトルの本を自由社から昨年10月末に出版し、記者会見もした。それでも新聞の小さなベタ記事になり、育鵬社の盗作否定を報じただけ。育鵬社の教科書を支持した保守知識人は、数え切れないほど沢山いました。その彼らの全員が一言も語らないのだ。育鵬社のバックにあるフジサンケイグループが恐いのでしょう。いつも日本人はいざとなると論理的な行動ができず、情緒的に行動しようとするのではないでしょうか。戦前の話に飛びますが、関東軍の起こした満州事変は、日本陸軍の軍法違反で起きた事件です。ところ大成功したため、軍事裁判にかけられるどころか、昭和天皇に誉められ、石原莞爾ら首謀者は、ほとんど昇進。このことが大東亜戦争に悪影響をあたえたことが知られているのです。47箇所の盗作歴史教科書を書いた執筆者は、有名人ばかりです。伊藤隆(東大名誉教授)、八木秀次(高崎経済大学)、渡部昇一(上智大学名誉教授)、渡辺利夫(拓殖大学学長)、石井昌浩(元拓殖大学客員教授)、岡崎久彦(元駐タイ大使)などです。実際に彼らが直接書いたわけではなくても責任があります。育鵬社は、教科書ビジネスとしては成功したかもしれませんが、歴史教科書の大盗作という大スキャンダル事件を起こし、責任者を一切追及することなく、謝罪さえもせず、なにもなかったことにしてすまそうとしています。はたしてそれで良いのでしょうか。将来の教科書業界に悪影響及ぼすことが心配されます。

3.育鵬社が保守派の教科書として歴史教科書、公民教科書に進出すると聞いた時、私たち「つくる会」の会員は、保守系教科書の共存共栄と喜んだものです。ところ八木秀次氏は、「つくる会」の会長の時、「つくる会」の執行部には内緒にして秘密裏にシナのスパイ網の一組織といわれる「中国社会科学院日本研究所」を訪問し、歴史認識をめぐって会談しているのです。その後、「中国社会科学院」の歴史研究者が日本訪問したりして八木氏らとの交流が続いているのです。「つくる会」の藤岡信勝氏は、二度にわたって月刊誌「WiLL」に八木氏らの行為はスパイ活動だと非難していますが、その非難を明瞭に否定する回答がありません。育鵬社側のスパイ活動もこの「WiLL」による二度の報道以外に語られることはありません。保守どうしけんかして得するのは左翼ばかりということで、盗作という違法行為とスパイ行為という不道徳行為を見逃そうとしているのです。その八木秀次氏が、今度の第二次安倍内閣が作った「教育再生実行会議」のメンバーの一人に選ばれるとは仰天に値します。

この度、出版する本は、この三点だけを書いているわけではありませんが、とりわけこの三点には、私は義憤を感じるのです。それだけに詳細に書き、多くの読者に訴えたいのです。特に「つくる会」を去った人たちの中には、反「つくる会」行動にでた人たちの言動に惑わされた人も多いいと思います。ぜひこの本を読んで、入会時のような国に対する熱い思いを思い出し、再入会して欲しいと思っております。最近、高校の日本史教科書の自虐史観ぶりがひどいと聞いております。「つくる会」の存在感はますます高まっています。「会員」が減ると資金力が足りなくなり、教科書出版の可能性がなくなります。
是非読者の皆様も入会していただけたらと思っています。私の本は今年の6月前後に出版されます。本のタイトルは、本の原稿を書くよりむずかしく、まだ決まっておりません。出版日が決まりしだい。また連絡いたします。

最後に「つくる会」は、日本全国の私のような小市民の方が日本の歴史教科書や公民教科書の内容を改善しなければだめだと自ら立ち上がって行動している団体です。資金力も少なく、それだけに吹けば飛ぶような存在かもしれません。その「つくる会」を、日本の保守言論の雄である一流マスコミや一流保守知識人がグルになって「つくる会」を乗っ取ろうとしたり、潰そうとしたり、大盗作したりして私たちを翻弄しているのです。怒りを示す私が悪いのか、何事もなかったかのうようにすましてしまおとする現在日本の保守陣営が悪いのか、読者に判断してもらいたいと思っています。一寸の虫にも五分の魂。「つくる会」は、これからも戦い続けます。

読者の皆さん、このブログの拡散、転載よろしくお願いいたします。

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