「渡韓紀行」(後編)、明治40年作

後編引用開始 「翌18日午後出航につき旅館を出て波止場に行くと我々を迎える満乗丸に乗り本船に移る。この時の同船者は咸興支部勤務の15名、鏡城支部の14名と韓人9名、その他邦人夫婦の一行計45名である。乗客を乗せた船は満歳…

「渡韓紀行」(前編)、明治40年作

「渡韓紀行」の千葉氏の解読文は、前編、後編に分けて全文を公開します。 前編引用開始 「平沼停車場を離れたのが明治38年12月10日午後8時12分、途中国府津停車場で先に約束した小田原警察の石井利之助氏と会う。その夜激しい…

「渡韓紀行」、明治40年作

私の祖父、鈴木正忠は私が生まれる3年前の昭和10年に68歳で死んだ。そのため私は祖父に会ったことも話したこともありません。祖父は越後の国、村上藩(新潟県、村上市)の下級武士の一族であった。豊臣政権下1958年に村上氏が当…