選挙結果とこれからの日本

いやぁ、驚きましたね。自民党が必ず負けることは予想していましたが、国民は多少なりとも良識が働くのではないかと想像して、それほど大差なく負けるのではないかと淡い期待を抱いていましたがやはりダメでした。ショックから冷めて冷静に判断すれば、こういう選挙結果になって当然と言えば当然だったのです。それがなまじどうせ負けるなら僅差で負けて欲しと言う切ない思いが、私の冷静な予想の妨げになったのだ。大変な大差で負けたその理由は主に三つです。
1.私はかねがね以前から、またこのブログでも日本民族の政治見識は、先進国の中でも最低だと主張してきました。なぜ最低か、日本人は、選挙だけでなく、大事なことになればなるほど情緒で判断しようとするのだ、決して論理的に判断しようとしません。もちろん欧米諸国の選挙も多少情緒的になる面もありますが、日本ほど情緒的に投票する先進国はありません。
情緒的投票になるから、それだけマスコミの餌食になり洗脳されやすい。その上無党派層が常時3割から4割近くいます。こ無党派層の数がまた先進国中で極端に多い。アメリカでは二大政党が確立しているから無党派層は存在しない。そのかわり選挙に関心がない人がいるだけ。だから投票もしない。日本の無党派層は、投票などしなければいいものを、今度の選挙ではけっこう投票しているのだ。無党派層は選挙が近くなると投票先を選んでくるのですが、この無党派層は、徹底した情緒投票でマスコミによる洗脳の先人をきります。このため投票結果が極端にぶれやすい。
今回の投票結果など、選挙民はバカか気が狂ったとしかいいようがない。そこには良識的判断とか論理的判断の形跡などみじんもない、すべて情緒的判断の一点張りです。ただ政権交代さえすればそれでいいだけの単純思考だけです。こういう国民から選ばれるから日本の政治家にろくなのがいない。政治家の質は、選ぶ国民の民度の反映です。
2.選挙の数週間前、8月9日に私は、「民主党政権の恐ろしさ」というタイトルでブログを書きました。その中で民主党の最大の欠陥は、民主党そのものが国家意識や日本人意識、すなわち国家観を欠いていることだとして外国人参政権など数々の政策を例としてあげました。しかし考えてみれば、この主張は、保守にアピールしても一般の日本人には、ほとんどアピールしなくなっていたのだ。現在の日本国民の多くは、日本人意識もなければ、国家意識もない、愛国心もない。もし戦争になったら武器をもって国家のために戦うかと質問したら、イエスと答えた率は、先進国の中で最低です。先進国の野党も選挙民も愛国心が常識になっているのに対し、日本では野党やマスコミは、国家意識や愛国心などさらさらなくそれどころか反日なのだ。多くの国民もそれに対して怒りも感じなくなっているのだ。だから引きちぎられた日章旗問題など、自民党有利になるわけがない。
3.自民党の自滅も大敗の原因です。なぜ自民党がこれほどの体たらくを示すようになったのか。その原因はなんと言っても政権ほしさに公明党とくんだり社会党とくんだりしたからです。そのため自分たちが知らず知らずのうちに、福島瑞穂化してしまったのだ。そして我々保守の大失望をかってしまった。産経新聞の出口調査によると自民党支持者の三割が民主党に投票したと書いてありました。
自民党が野党になったとはいえ、勢力は、政権担当者になる前の民主党とほぼ同じです。自民党は大変な自滅のしかたで大敗しても、それでも自民党は、他に大差をつけて第一党の野党になっているのだ。それだけ支持者は、必死の思いで自民党に日本の将来をたくそうとしているあかしなのです。今回自民党が集めた得票数は、心からの自民党の支持者であら真正保守の人たちなのです。自民党幹部は、この支持者の気持ちを大事にしなければなりません。
私ごとですが、私はこの年まで一貫して選挙では自民党を投票してきました。今回この原稿を書いている最中ネットで神奈川自民党に入党手続きをしました。自民党員になったのです。私が入党したところで、なんにも影響力はありません。いてもたってもいられないからです。現在の日本の政界を見渡して、将来の日本を作ってもらうに値する党は、残念ですが今のところ自民党に頑張ってもらうしかないのです。自民党に入党し一兵卒として活動し、機関紙には私の思いをぶつけ続けていくつもりです。
4.マスコミの偏向報道(民主党びいき)が見事に成功したこと。テレビと新聞という二大マスコミの威力をまざまざと見せ付けてくれました。それにくらべるとネットの影響力が思ったほど力がなかったような気がします。日本人の政治見識の低さの中に若者の政治関心の低さがあります。オバマ大統領の当選にアメリカの若者のネット上での活躍がすごかったといわれています。もっと日本では、公示期間中のネット上での選挙活動の禁止など色々規制されていますが、それにしてもアメリカの若者の選挙に対する関心は、日本の若者の比ではありません。
日本の若者の政治関心の薄さの原因は、国家意識がない、国家に関心がない、愛国心がないからなのです。スポーツ試合で日本を応援しているから愛国心があると思ったら大間違いです。愛国心とは情熱なのだ。異性を愛するには情熱が必要です。その情熱が薄いから、異性をどうくどいていいかわからない若者が多いのだ。情熱のない人間に愛国心など生まれるわけがないのだ。
また年寄りは、最近パソコンを使う人は増えてきましがまだまだという感じです。次の選挙あたりから恐らくネット運動もアメリカ並みに自由にできるようになるでしょう。そうなるとパソコンを使えない年寄りは、保守に不利なります。私もあまりパソコンに精通していないのでえらそうなことは言えないのですが、もうパソコンを使えない年寄りは石器時代にくらす人間のようなものです。保守復活のためには、年寄りのパソコン精通はさけて通れません。既存のマスコミと太刀打ちするためにも年寄りのパソコン精通はかかせません。
まあ、この四つが自民党大敗の原因でしょう。しかし選挙後はどうなるかこれが最大の問題です。そこで民主党政権の下、今後の日本を大きく左右する問題を4つあげてみました。
1.憲法と防衛問題
民主党政権誕生で、憲法改正問題吹っ飛んでしまいました。韓国、北朝鮮、支那は大喜びでしょう。現在の日本で国家の根源に関わる最大且つ最重要な問題は、憲法改正ないしは憲法破棄、そして防衛力の強化です。早く憲法を改正して防衛力を強化して自分の国は、自分で守る体制をつくることなのです。支那人から最近日本人に帰化した石平氏は、日本の軍事力が強くなって初めて支那と共存共栄が出来ると主張していますが、私も全く同じ意見です。
民主党は防衛力強化より、ばらまきのため予算不足に陥り防衛予算をけずろうとしているのだ。それでなくとも防衛予算は、7年連続前で前年の1パーセント減になっているのです。その上さらに防衛費予算をけずれば、防衛強化どころか防衛力弱体化が必須です。それでは今後は、今まで以上に北朝鮮、韓国、支那からの軍事的圧力を受けますが、日本は全くなにも対応できないでしょう。日本の前途には、暗澹たるものがあります。
2、景気対策
民主党政権の最重要な公約は、「生活が第一」です。私は、今後数年景気は回復しないと見ています。よくて現状維持でしょう。国民は公約と違うではないかと不満が出るでしょう。その点から民主党政権が短命に終わる可能性が高いのではないかと見ています。景気回復政策が、自民党と民主党では対照的です。自民党の景気対策は、企業をできるだけ援助して業績回復に一役も二役もかおうとします。業績が回復すれば雇用の安定、あるいは雇用増進につながります。それがひいては個人の家庭を潤すことになる。
一方民主党は、各家庭に子ども手当てなど厚い補助金をあたえ、子どものために消費してもらう、あるいは最低時給賃金を1000円にしたりして家庭の収入を少しでも増やすなど、すなわち家庭の懐を政府の力で潤す。そうすれば内需拡大につながり、景気回復の原因の一つになる消費の力強い復活につながり景気が回復するというのだ。皆さんはどちらの景気回復策を支持しますか。
私は自民党の景気回復策を支持します。自民党政権がその政策と続けてきているのに、急に景気回復策を変えたら混乱し、景気の中折れが心配です。国民に福祉のつもりで各家庭に金をばらまき、消費しろ、内需拡大だと叫んでみても現在は、ほとんどの家庭が何でも持っていて大概のものがそろっているのです。余分なお金を政府からもらっても貯金に回る率が多いのではないか。また福祉のお金を沢山もらっても雇用が確保されず、夫婦のうち一人でも失業すれば消費どころではないでしょう。
やはり企業業績を回復させて雇用の安定と増加をはかる。そうすれば一般家庭の懐がゆたかになり、政府は企業から税金を沢山とれることになるのではないでしょう。このため民主党政権では、景気が悪くなる可能性の方が強いのではないか。
3.「トロイの木馬」政策
「トロイの木馬」というといまではコンピューターウイルスの一種として名前が通っているようです。本来はギリシャ神話に出てくる話で、ギリシャが巨大な木馬を作りその中に沢山の兵士をしのびこませます。敵国をだましてこの巨大な木馬を城内に運び込ませます。夜になると木馬から続々と兵士が出てきて、ついには内側から城門を開けて味方の兵士を招き入れ敵をほろぼしてしまいます。
民主党の掲げる外国人参政権は、まさに日本政府自ら木馬を製作して、いずれ敵になる外国人を呼びいれようとしているのと同じです。支那は、一党独裁の国。政府はなんでもできます。日本の参政権のある支那人を大挙して日本のある過疎地に住ませて、そこの行政権を握ってしまいます。そうすると次々と中国人が移り住んできて、もともと住んでいた日本人は居心地悪くなって出てきくことになります。在日韓国人に参政権を与えたら、大挙して対馬に引越してきて在日韓国人が対馬の行政権を握ってしまいます。こういうことが可能なのです。即ち日本は内部から侵略される可能性が非常に高くなることなのです。支那人や韓国人は、根は反日です。日本をいためつけるためなら嬉々としてやります。
民主党政府は、支那や韓国はそこまでやらないだろうと思っているからこそ参政権を与えようとしているのです。まさに私が何度も指摘する、「うぶでバカでお人好し外交」のまた典型的な例をつくろうとしているのだ。こうして日本自ら中華人民共和国の日本自治省の道へまっしぐら進むことになるでしょう。
4.日米、日支外交
民主党は自民党の対米外交は、アメリカにべったり、対外派兵についてもアメリカの指示そのままに従うと主張しています。私もその通りだと思います。そこで民主党は、日米対等の外交をめざす、協力できないものはできないとはっきり主張するというのです。けっこうじゃないですか。たまにはアメリカにごねるのも大事だからです。しかし日米対等外交は、絶対に実現できません。皆さん、どうしてだと思いますか。精神的未熟児の鳩山が、しきりにアメリカに楯突いてきたとします。業を煮やしたオバマ大統領、あるいは補佐官がはっきり言うでしょう。「日本は自分の力で日本を守る軍事力がない、だからいざとなったら日本は、アメリカの軍事力を頼らなければない。いざとなったら、頼られてもなにもしませんよ。」これでお分かりいただけたでしょう。
日本は、自国の経済力に見合った、自分の国を守れるのに充分な軍事力を持ち、なおかつ国民も自国を守るために戦う気概をもっている。こういう国になってこそ真の意味での日米対等の軍事同盟が結べることなのです。それが同時に北朝鮮、韓国、支那になめられない外交を展開することができるのです。要するにこれが昔から言われている「軍事を伴わない外交に意味がない」とはこのことなのです。精神的未熟児の鳩山は、福島瑞穂なみに現実を無視して理想論だけを追いかける政治をしているだけです。
自民党の対米追随型の外交には、弊害が出ていますが、民主党の所謂「媚中」ぶりは極めて危険です。話をわかりやすく簡単にするために、国民に「アメリカと支那とどちらが信用できますか」と質問したとしましょう。ほとんどの国民がアメリカと答えるでしょう。「俺はアメリカが大きらいだ」と公言している人でさえアメリカの方が信用できると答えるでしょう。支那ほど信用できない危険な国はありません。
ところがですよ、民主党のホームページによれば、精神的未熟児の鳩山は、平成14年6月に民主党訪中団を率いて江沢民主席と会談した時、こう語っているのだ。
「民主党は自民党とは過去の歴史観が違う。小泉総理の靖国神社参拝に見られるような認識でなく、中国に対し侵略したという認識に立つ」と説明し、また「国立墓苑構想やアジア地域に『不戦共同体』を作る考えを表明」。
これでは支那の歴史観にあわせるから支那と仲良くしましょうといっているようなもので、「媚中」どころか「土下座外交」そのものです。
民主党のマニフェストに「東アジア共同体」という言葉あります。これは日本にとって非常な危険な考えです。もともと支那が提唱しているものです。「東アジア共同体」が目標にしているEU(ヨーロッパ連合)です。詳細な枠組みは、未定ですか、日本にとって明らかに危険な面を2つあげましょう。
(1)東アジア共同体と言いますから、当然アメリカが入っていません。支那は、アメリカの影響力を東アジアから追放したい。日米分断をねらう支那にとって好都合。支那の大目標は、日米の分断です。そうすれば支那は、日本などいつでも料理できると考えているいのです。
(2)現在のEUは、共同体内での人の移動は自由です。支那人が何の制限もなく日本に入ってくるなど考えただけで背筋がさむくなります。
このような危険な民主党政権に対して、我々大衆の保守はどうすべきか。民主党政権を早く退陣に追い込むにはどうすべきか。徹底した抗議行動に出ることです。老いも若きも保守派は、ネットでぐちのこぼしあいは、ほどほどにして徹底した抗議行動です。抗議行動なら何でもいい、抗議の電話をする、ファックスで抗議する、あるいはメイルで抗議、デモに参加、NHKの受信料不払い、不埒なテレビ番組に広告を出す業者の不買運動、などなど行動に出ることです。今までもこういうことをしてきましたが、どこか不徹底で徹底していませんでした。例えばストにしてもある団体が主催すると、他の団体が参加しなかったり、大同団結ができないのだ。
テレビ番組について御聞きしたい。私は、基本的に通常9時に寝て5時に起きる生活をしています。そのためほとんどテレビを見ることがありません。よくネットでどこどこの民放の何々番組は極端に変更している、だから抗議の電話やメールを御願いしますと回覧がきます。私の考えは、一つの番組に攻撃を集中したらどうなのでしょうか。その番組の広告を出している業者全部に手紙を送りつけ、事情を説明して広告を載せないように説得し、もし聞いてもらえなければ、ネットで不買運動を呼びかけ、そのため広告提供者が出ず、番組中止に追い込むのです。
こういうことが法的に可能かどうか私は知りません。もし法的に可能なら見せしめのために一つのテレビ番組に集中攻撃をかけたらどうなのでしょうか。
今度の自民党の大敗で、日本はもう終わりだ、もう希望が持てなくなったとあきらめた人もいるでしょう。特に年寄りの人たちにはいるのではないでしょうか。しかしあきらめてはいけません。今度の選挙では、私のようにもう自民党には投票したくないのだが、民主党の政策を考えると、どうしても自民党に投票せざるをえないと自民党に投票した人も多いでしょう。
今回自民党に投票した人たち、あるいは長年にわたって涙ぐましい努力を続けている維新政党新風という小さな保守党に投票した人たち、この人たちは、まぎれもない真正日本人であり、正真正銘の保守なのです。我々は、日本復活を目指す先駆者なのです。先駆者には苦労はつきものです。坂本竜馬は殺されたが、我々は殺されることはないのだ。こんなことであきらめてはいけません。日本復活をめざして、これからはいままでの倍以上の努力をしていきましょう。
これからの保守は、家の中で篭っている場合ではありません。保守の草の根運動が絶対に必要です。ひょっとして私が生きている間に、日本中が左翼になっているかもしれません、あるいは支那の属国になっているかもしれません。それでも私は戦います。我が家に入れば日本があり、私の心の中にはいつも日本があるからです。こんな選挙結果に負けてたまるか。私の仲間はまだまだ数え切れないほど沢山いるのだ。
追記: 「新しい歴史教科書を作る会」東京支部が、渋谷、NHK放送センター前歩道でビラ配りなどのNHK反対街宣活動を行います。
時間:正午から午後3時まで。
集合場所:NHK放送センター前、「作る会」の幟数本が立っています。
連絡先: 池田 ケイタイ 090-3069-4068
        自宅 03-3814-0938
老若男女時間があれば参加してみてください。私は参加する予定にしています。

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