「真珠湾攻撃は奇襲ではなかった」の件

ここ数日ネットを賑わしているのが「真珠湾は奇襲ではなかった」に関する情報です。その情報の要旨は次のようのものです。
『米国ウィスコンシン大学の国務省外交文書図書館で戦前の駐日大使グルーの国務省あての公電が公開されている。
この中に日本の真珠湾攻撃の十ケ月前の1941年1月27日に日本軍の真珠湾攻撃計画を国務省のハル長官に報告したものがある。
その内容は、「米大使館員が入手した情報によると日米関係が難しくなった場合、日本軍が総力をあげて真珠湾を攻撃する計画があるという。驚くべきことであるが、東京の日本人を含む複数の外交筋からの情報なので急ぎ報告する」というものである。』
この情報は、飛びつくほどの目新しい情報ではないと思います。ロバート・スティネット著、「真珠湾の真実」(ルーズベルト欺瞞の日々)、原題、「DAY OF DECEIP」(THE TRUTH ABOUT FDR AND PEARL HARBOR)]の68頁に次のような記載があります。
『翌一月二十七日の朝、国務長官コーデル・ハルがこれ(グルーの電報)に目を通した。
「ペルー人で本職の同僚の一人が本職のスタッフの一人に、アメリカと対立した場合、日本は軍事的資産をすべて投入して真珠湾を奇襲するとの情報を、一人の日本人の情報源を含む複数の情報源から入手したと語った。彼はこの計画を奇抜だと感じたが、実は複数の情報源から伝わってきたので、急いでこの情報を伝達することにした、と付け加えた。グルー」』
そしてこの本の「注」には次のように書かれています。
「1941年1月27日の月曜日、午前6時38分に国務長が受け取ったグルーの電報の原本参照」と書いてあります。この本は2000年にアメリカで出版され、2001年に日本語訳が出版されています。従ってグルーの日記の公開は、目新しいものでなくずっと以前から公開されていたと考えるのが妥当かと思います。
ついでに拙著「大東亜戦争は、アメリカが悪い」の659頁では、私はこのように書いています。
『アメリカのグルー駐日大使は1941年(昭和16)1月27日の日記に「日本は合衆国と断行した場合、大規模な真珠湾攻撃を決行する計画を立てている、という意味の噂が、東京で盛んに流れている」もちろん、グルー大使は、この情報を本国に送っています。私はグルー駐日大使にまったく同情したくなります。彼の日本に対する適切な提言、助言、情報などが全く本国では無視されているからです』

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7 comments »

猪 より:
2010年1月12日 3:15 PM
戦艦ミズーり艦上にはぺリー提督が日本に来た時の国旗が掲示されていた。これだけでも日本との戦争はアメリカ白人たちの願いで有ったのでしょう。
ルーズベルト側近にはソ連のエージェントがゴロゴロして居たとも言われています。英国の要求にこたえる事も必要で日米戦争は不可避なモノで有ったと思います。
古い使い物に成らない様な「戦艦」を破壊して、軍の言いなり有頂天になった日本のマスコミはいつまで経過しても進歩はしていないと言う事も言えます。
日本マスコミは権力を監視する?実情は権力に同調、都合の悪い権力には沈黙を守る、強権には弱く・弱権には「言論の自由」と大声を張り上げる。
アメリカも日本も「ソ連」に適当にあしらわれていたのが真実の姿ではないでしょうか?尾崎・ゾルゲ戦後のゾルゲの扱いを見ているとアホ臭くなります。
200年の歴史が「単純」さを呼ぶのでしょうが、それに輪をかけた様な日本の姿を見ていると、歴史が有るにも関わらず、学ぼうとしない日本に最近は空恐ろしくなります。

えんだんじ より:
2010年1月13日 12:55 PM
猪様
<日本マスコミは権力を監視する?実情は権力に同調、都合の悪い権力には沈黙を守る、強権には弱く・弱権には「言論の自由」と大声を張り上げる。
全く同感です。戦前も戦後も日本のマスコミは、日本亡国の源です。戦後、特に現在では、テレビ界こぞって反日。日本のために全く役立たず。日本亡国への引きずり役です。
外国人参政権反対運動から政府転覆運動へ進化させたいものです。
16日、日比谷公開堂で民主党党大会が開かれます。
外国人参政権反対の連中が、日比谷公園に集結します。
暴動になってもいいくらいに(本心は望んでいます)
動きやすい服装で参加してきます。

a より:
2010年1月13日 2:34 PM
オレンジいろのあささんからの情報です。
東京都神社庁の「外国人参政権法案・夫婦別姓法案反対署名運動」にご協力お願いいたします。
http://orange-daidai-color.cocolog-nifty.com/orangeblog/2010/01/post-599c.html

えんだんじ より:
2010年1月13日 8:04 PM
a様
コメントありがとうございます。私は「世論の会」の神奈川支部の会員でもありますのですでに署名しております。また外国人参政権反対のデモや街宣に何度も参加しております。

まゆら より:
2010年1月13日 9:36 PM
1941年12月7日付、ニューヨークタイムズ紙の最初の版には次のような見出しを付した記事がのせられていました。
ドイツのための“戦勝祈願”
ところが、この記事はその新聞の後の版からは削除されました。
1941年12月7日は、ナチ・ドイツの同盟国だった“日本”が真珠湾の米艦隊を攻撃した日でした。

えんだんじ より:
2010年1月14日 11:03 AM
まゆら様
コメントありがとうございます。
こういう話は、初めて聞きました。そうですか、興味がありますね。お答えできなくて申し訳ありません。

えんだんじ より:
2010年1月21日 4:16 PM
真珠湾攻撃の時、停泊していなかった空母の乗組員によりますと、海軍では土日に訓練することはなかった。それが米海軍史上土日に訓練したのは、真珠湾攻撃された日が最初にして最後だったということです。

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