「反省」という言葉は、日本の文化

       このブログの転載、拡散をよろしくお願いいたします。

サミュエル・ハンチントンによれば、「日本は孤立した文明国である。日本の独特な文化を共有する国はなく、他国に移民した日本人はその国で重要な意味を持つほどの人口に達することもなく、また移民先の国の文化に同化してしまう(例えば日系アメリカ人がそうだ)。日本の孤立の度がさらに高まるのは、日本文化は高度に排他的で、広く支持される可能性のある宗教(キリスト教やイスラム教)やイデオロギー(自由主義や共産主義)をともなわないという事実からであり、そのような宗教やイデオロギーをもたないために、他の社会にそれを伝えてその社会の人々と文化的な関係を築くことができないのである。」と書いていますが、私も同感です。そのため日本語という言葉が、その言葉の意味においては、非常に外国人に理解されにくい言葉が随分あるような気がします。例えば、「義理、人情」という言葉も外国人に理解させるには非常に難しい言葉です。幸か不幸か、日本が非常に西洋化されたので、現在では日本人間で特に「義理」などはほとんど使われないような退化した言葉のようになっています。「神様」と「ゴッド」という言葉は、戦前ではほとんど同義語に使われていた、戦後では明確化された。戦後の昭和天皇の人間宣言発言を見れば、外国サイドではこの二つの言葉が混同していたことがわかります。

私はここで一つの仮説を提供したい。日本語の「反省」と言う言葉は、世界には、日本以外にないのではないか、あっても個人レベルではあって、国が「反省」という言葉を使う場合は、外国では絶対にないのではないかと考えてしまうのです。英語では、「反省」と言う場合和英辞書では、think over, reflect on, search one’s soulと三語書かれています。日本語の「反省」にあたる代表的な一語がないのです。ロシア語、ドイツ語、フランス語、アラビア語など英語以外の外国語の専門の方にお聞きしたい、英語以外の言葉で日本の「反省」に値する一語がありますか。これは私の想像ですが、仮にあったとしても国家が「反省」してそれをすなわち海外で公言することはないのではと思っています。韓国、シナ、この両国家は、反省なんて絶対しませんね。「反省」するには自省が必ず必要です。英語では自省も先にあげた「反省」と同じ三語を使います。日本以外の外国人、特に一神教の人たちは、自省するよりも自己主張の方がはるかに強く強烈です。この自己主張の強さが、彼らの文化の特徴です。これに反し、多神教日本の文化の特徴は、協調です。このためこの反省と言う言葉に密接に結びついているのが「謝罪」です。この反省と謝罪は、日本人の文化で、我々日本人はすぐに使いたがるのだ。例えば、数人で何かイベントすると、終わったあと反省会をしましょうなどと飲み会を開くことなどざらにあります。またこの反省会と言う言葉も日本の文化です。反省会など外国語にはないでしょう。ところが一神教の国々は反省などあまりしないのではないか、特に戦争に関しては反省など絶対と言っていくらいしません。例えばドイツ、第二次大戦の時のユダヤ人虐殺など世界的に有名な話だ。特に1985年のドイツのワイツゼッカー大統領の「過去に目を閉ざす者は、現在にも盲目になる」という議会演説は有名だ。日本の知識人などワイゼッカー演説にすっかり惑わされて彼の発言を礼賛しているのが沢山います。要するにワイゼッカーは、ユダヤ民族虐殺は、ナチスのせいでドイツ国民のせいではないと言っているのだ。そしてその罪はどこまでも個人的なものであって、民族全体としての「集団の罪は存在しない」と主張しているのだ。そのため例え費用がどんなにかかろうともナチスから被害を受けた個人、個人には必ず補償しています。日本のように国家賠償ではなく個人補償です。個人補償の金額の方が日本の国家賠償の金額よりはるかに多くドイツは払っている。ドイツの近隣諸国にもユダヤ人を差別してきた歴史がある。そのためユダヤ人差別や虐殺はすべてナチスのせいにしてもらった方が楽なのでドイツ方式「個人補償はするが国家賠償はしない」を黙認しているのだ。例えば、日本はオランダに国家賠償を払っていますが、ドイツはオランダに国家賠償などしていません、またオランダも国家賠償など請求していません。要するにドイツ政府は、ユダヤ人差別、虐殺をナチスのせいにして反省も謝罪もしていません。

現代日本の名著の一つである西尾幹二氏の「GHQ焚書図書開封」の10巻では、イギリスがインドに悪逆非道をつくして植民地にしたことの詳細が書かれています。1997年インド独立50年を記念してエリザベス女王がインドを訪問した。彼女はインド国民の植民地支配の謝罪要求には答えず、イギリス兵が多数のインド国民を虐殺した現場へ行き、花輪をささげ遺憾の意(regret)を表しただけであった。クリントン大統領は、1998年にアフリカ諸国を訪問した。黒人貿易発祥の地、セネガルのゴレー島を訪れた。「黒人の魂まで買うことはできなかったというような屁理屈を言っただけで反省も謝罪もしませんでした。

現在、国際テロ組織ISIS(自称イスラム国別名ISIL)が中東地域などで悪逆非道のテロを繰り返し、捕虜にした人たちをテレビの前で公然と殺している。日本人の犠牲者も出た。私は読者の皆さんにお聞きしたい。ISISの悪逆非道ぶりがテレビのまえで公然と行っているにもかかわらず、なぜ多くのイスラム系の若者がISISに志願していくのでしょうか。沢山の慈善行為がテレビの前で公開されるのなら、多くの志願者が出るのを理解できますが、そうじゃないのですよ。にもかかわらず次から次へと志願者が後を絶たないのは何故でしょうか。結論を言えば,一神教の人たちは「反省」することが絶対にないからです。武力で争って勝った方が正義という意識が一神教の間で無意識に根付いているからです。憲法に武力放棄の条項があれば戦争にはならないと考えるのは世界でも日本人だけです。キリスト教とイスラム教の争いは、何世紀にわたって争っています。イスラム教徒が有利であった時代もあったが、近世に入って現代にわたる時代では、キリスト教が有利な時代に入っています。そのため近世に入ってからの白人キリスト教国家が次々と異教徒、異民族国家の植民地化を進めてきた。また数多くの戦争もしてきました。白人キリスト教国家は、現在のISIS(自称イスラム国家)が行っている残虐行為と同じような残虐行為を行ってきたのです。白人キリスト教国家は、彼らの行為に対する反省あるいは謝罪を表したことがありましたか。大東亜戦争で勝利目前のアメリカは、日本の都市に徹底した無差別空爆を行い、さらに二発の原爆を落とした。終戦後アメリカは当時の国際法を無視し日本に現行憲法を強制的に押しつけたのだ。アメリカ政府は反省しましたか、謝罪しましたか、それどころか彼らは今でも正義ずらしているのだ。

白人キリスト教徒でも、自分たちの過失を認めた団体があった。カトリック教会です。2000年3月法王ヨハネパウロ二世が教会史上初めて、教会の犯した過失を認めたことが全世界に報道された。その過失とはカトリック教会が11世紀から12世紀にかけイスラム圏へ十字軍を送って改宗を迫り、殺戮を繰り返したこと、ヨーロッパの異端者に対し宗教裁判と称する拷問と殺戮を繰り返したこと、そしてユダヤ教徒を迫害してきたことであり、法王はこれら歴史上の過失を指摘して神に許しを乞うたのである。許しを乞う相手が自分たちの神であると言うことが重要なのだ。これによりイスラム教徒やユダヤ教徒に対する法的債務を除去していて実に用意周到な姿勢なのだ。

欧米白人の悪行の一つは、異教徒異民族を奴隷化したことです。カトリック教会もこの奴隷制度を認めていて、法王所有の奴隷船を派遣して「生きた道具」(奴隷)が多数捕獲されると、神の恵みに感謝して「ミサ」を行うというようなこともやっていたのです。アフリカの奴隷積み出し港になったところの多くでは奴隷を積みだすまでの一時収容所に教会の地下の倉庫が使われていた。「神の前にすべての人間は平等だと」誰がいったのでしようか。カトリック教会はなぜ過失を犯したと言わなかったのでしょうか。奴隷など現在存在しなくなったからでしょう。余計なことは言わないのだ。こういうのを日本語で「しらをきる」と言うのです。
要するに私は言いたいのは、反省などは日本の文化で、日本の反省に匹敵する「反省」などは外国にはないも同然です。なぜ私がここに『「反省」は日本の文化』などを持ち出したか。今年は戦後70周年。安倍総理大臣の戦後70周年の談話が注目の的のようになっています。日本のメディアも何とか安倍首相にも村山が語った「痛烈な反省と謝罪」をもう一度言わせようと懸命だ。あの村山は、組合活動一筋で政治家になり、首相になった男だ。だから外国の文化など何も知らないのだ。日本の政治家たるもの「痛烈な反省と謝罪」などともう二度と発言するな。その意味で安倍首相にはがんばってもらいたいと思っています。

このブログの転載、拡散をよろしくお願いいたします。

6 comments »

  1. terag3 より:

    えんだんじさん

    確かに「反省」という言葉は日本独自の言葉みたいですね!キリスト教には懺悔(Confess)がありますが個室で神、司祭に自己の犯した罪を告白して悔い改めるのですが、それは他人へ知られないように隠れて行う行為ですから、日本の様な「反省」とは全く異なります。

    あの「○か殿」が「痛烈なる反省と謝罪」などと、良くも言ってくれたものです。それもその談話は、議会政治におけるルールを無視して、反対するであろう議員たちを、追い払ったうえでの騙し打ちの様なやり方で発表したのですから日本国の総意では有りません。

    あの大東亜戦争は、軍部の暴走だと、いわゆる進歩的文化人であるメディアの連中、そして高学歴の知識人たちは、自虐史観に染まりきって、ほざいていますが、ABCD包囲網といういじめっ子らに囲まれて、このままでは座して死を待つばかりに追い詰められた、いじめられっ子の日本が、自衛のために立ち上がった反撃が、あの開戦だった事をどうして反日日本人たちは理解出来ないのだろうか?

    しかも戦いは終わり「戦争は悲惨で悲しいことだったが、もうこれからはお互い、水に流して仲良くやって行きましょう」というのが日本人の心情だが、「反省」の無い戦勝国は、一方的に日本を悪者に仕立て上げての無理難題を押し付け、しかも日本人の魂まで抜き去ろうとして、あのGHQによるWGIPの洗脳にやられてしまっている事にも気付かないのですから、勉強すればするほど「あ○」になる人間が、現代のいわゆる進歩的文化人だということなのでしょう、呆れ果てますよ!

    それからもうひとつ、えんだんじさんも仰っていますが私の以前からの持論として、この世に一神教が存在する限り戦争の種は無くならないと確信しています。この世の人々が八紘一宇の精神、八百万の神々、神道を信奉しない限り無理だろうと思っています。

  2. えんだんじ より:

    terag3さん

    勉強すればするほど、「あほ」になる進歩的文化人、全くそのとおりです。

  3. terag3 より:

    えんだんじさん

    もう一言、コメントさせて頂きます。>日本の政治家たるもの「痛烈な反省と謝罪」など二度と発言するな・・・・と仰っていますが正にその通りです。先のブログに有りました、関野通夫著「日本人を狂わせた洗脳工作」という、ページ数82ページの小冊子を10冊纏め買いをしましたが、4月15日にやっと届きました。

    それを9名の友人知人たちに送ったところですが更に後5冊、追加注文したところです。この本の中に日本人の特性でもある「反省」「謝罪」という事に関して次のように書かれていましたので引用させて頂きます。

    >(2)出先大使の慰安婦問題に関する愚かな発言。外務省の出先の大使などが慰安婦問題に関して「日本は何度も謝ってきた」などとアメリカのテレビで弁明するのは愚かの極みです。アメリカで企業経営にたずさわった私の経験から、謝るということ自体が、性奴隷という、いわれなき非難を認めたことになり、まったくの逆効果です。外国人は一歩譲れば、更に要求を強めてくるのも常識であり、先ずは、一歩も譲らないという姿勢が必要です。外交官が国際交渉のイロハが分かっていないとは、何とも無様で国益を毀損しています。(44ページ)・・・・とありました。

    まさしく、その通りです。国内の日本人同士間では、反省や謝罪は通じますが、価値観や文化の異なる外国人相手には、日本人の心など通じる訳が有りません。○○談話、××談話などという、如何にも良い子ぶりっこの、この発言は、これが良識ある知識人、政治家の心情であると、発言者、ご本人は思っているのでしょうが、これでは、あのマッカーサーに日本人の精神年齢は12歳だと、言われましたが、それも無理は無いと思います。

  4. terag3 より:

    えんだんじさん

    たびたび申し訳ありません。本日の「ねずさんのひとりごと」ブログの中で、>大東亜共同宣言の全文を紹介している本は、いま殆ど有りません・・・・と書いてありましたが、それも例の「WGIP」による結果なのだろうと思っていますが、西尾幹二博士の「GHQ焚書図書開封」(全10巻)の中にも無いのでしょうか?

    実は私もこの、西尾幹二博士の焚書図書開封を、9巻まで買い揃えていますが何しろ内容が、濃すぎるので未だに読破未了のまま本棚に眠っています。したがい、この大東亜共同宣言が、この中に有るかどうか不明です。えんだんじさんは御存じでしょうか?

  5. えんだんじ より:

    terag3さん

    関野さんの講演が5月31日、「つくる会」神奈川支部であります。日曜日なのでterag3さんには
    日程的にむりだと思いますが、万一参加できればお願いいたします。

  6. Bruxelles より:

    terag3様へ 
    お邪魔します。
    「大東亜共同宣言」の中身に興味がおありなら、こちらに私が自家製のファイルを作っております。
    Greater East Asia Conference:5~6 Nov 1943 Tokyo
    Joint Declaration of the Greater East Asia Conference:
    http://music.geocities.jp/jacquesetbruxelles22/bruxelles1.html
    (Tel Quel Japon記事
    http://goodlucktimes.blog50.fc2.com/blog-entry-243.html
    より引用)
    日本語、肉声でのものはこちらにあります。その場の雰囲気も何もかもわかる、映像付きの第一級資料です。
    大東亜会議「大東亜共同宣言」昭和18年11月
    https://www.youtube.com/watch?v=qte7I_bhxPk
    ご自由にどうか活用してくださいませ。
    Bruxelles記

Leave a Comment

 

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)